ペン習字は独学でも上手になれるのか?
良い大人が字が汚いと結構恥ずかしい思いをすることがあります。
文字はパソコンで入力してプリントアウトするから、とは言っても、結構字を書くシーンって多いんですよね。
今さら毛筆の習字を習うのもちょっと・・・という人も多いと思いますが、本格的な習字じゃなくても、ボールペン字やペン習字を習得すれば比較的簡単に美文字が書けるようになれます。
ボールペン字もペン習字も通信講座がありますが費用をかけずに習得するならやっぱり独学です。
でも、資格系の勉強と違って、ペン習字において独学って効果があるのでしょうか?
ということから今回はペン習字における独学での効果について調べてみました。
美文字が書けるようになりたいけど独学での効果はあるのかしら?と思っている方の参考になれば幸いです。
それでは見ていきましょう!
独学でもペン習字を学べるの?
スクールや通信講座を利用せず、独学でペン習字を学ぶために必要となるのが、本当にうまくなりたいという本気でやる覚悟です。
一方、通信講座を活用して勉強をする場合は、提示される課題をこなしながらペン習字を学んでいくことになります。
独学でも、書籍を使う場合は1日の目標などが設定されていることがありますが、その通りに進めるかどうかは自分の意思次第なので、挫折することもあります。
ペン習字に対するモチベーションを保つことができなければ、目標も予定通りに進まず途中で挫折することも多いものです。
それだけに、独学でペン習字をマスターするためには、やる気を持ち続けていくことが重要となります。
独学でペン習字を始めるために必要となるものは
独学でペン習字を始める際に、準備しておきたい物が書きやすいペンです。
書いていて疲れるペンや書き味が悪いペンを選んでしまうと、練習が苦痛となり、すぐに挫折してしまうことは珍しくありません。
ただ、使いやすいペンというのは、手の大きさなどによって異なるものです。
ペン習字に適したペンを見つけたい場合は、実際に色々なペンを使って字を書いてみることがおすすめです。
さらに、独学にあると便利なアイテムが柔らかい質感のソフト下敷きです。
ソフト下敷きは一般的な下敷きよりもペンが滑りにくく、理想に近い文字を書くことができます。
ペン習字を独学で効果的に上達するために理解しておきたいこと
ペン習字を独学で始めるのは良いですが、その効果を最大限に活かすため、まず基本的なことを理解しておく必要があります。
独学の場合は誰かに指導されたり指摘を受けることがないので、注意が必要です。
当たり前ですが、悪いところがあれば自分で直さないといけませんし、その悪い点を見つけて、直す方法もわかっていないと効果的に上達することができません。
本を購入して独学している方は、その本の中で書道やペン習字の先生が練習方法や目標を示してくれていることもありますが、なかなか実践的ではないものもあります。
基本は「お手本を見て」「お手本通りに」と、姿勢やペンの持ち方、書き順、とめ・はね・はらい、中心の捉え方、字配り、余白の考え方が示されているわけですが、その先は自分次第。
効果的に独学で上達するには、
- 「お手本通りに書く」ことができるようにする
- 学習方法は自分で考える必要がある
- 悪い部分を自分で直せるようにする
ということができる必要があると認識した方が良いと思います。
独学でペン習字を効果的に学べるおすすめのテキスト7選
独学でペン習字を始める際に、重要となるのがテキスト選びです。
テキストを選ぶ際には、まず自分が理想とする文字を探してみることが効果的なのでおすすめです。
美しいと感じる文字、書きたいと思える文字は人によって異なります。
自分が理想とする文字であれば、マスターという目標に向かって突き進むことができるでしょう。
しかし、あまり好きではない文字の場合は、楽しく練習できない可能性が出てきます。
そのため、独学でペン習字を学ぶ際には、どんな文字をマスターできるかをチェックした上で、テキストを選ぶことがおすすめです。
ペン習字を独学で学ぶための評判の良いおすすめのテキストと言われているものをご紹介します。
- 誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳
- ユーキャンのもっと!ボールペン字練習帳
- 中塚翠涛の30日できれいな字が書ける ペン字練習帳 特別版
- 極める!ペン字・筆文字練習帳 書き込み式
- 動画を見ながらきれいな字が書ける ペン字練習帳 文字編
- 本気で綺麗な字になるための美文字練習帳
- NHKまる得マガジンMOOK クセ字が直る 美文字レッスン帳 (生活実用シリーズ)
あなたが独学でペン習字を習得しようと思っているのであれば、このようなテキストをテキスト購入時の参考にしてください。
ちなみに100円均一にもペン習字に関するテキストが置かれていることがあります。
ダイソーやセリアで見つけることができると思います。
効果的かについてはおいといて、とりあえず最低限の費用で練習してみたい人であれば100円圴一の書籍で試してみることをおすすめします。
その後、本格的に学習したいと思ったら上記で紹介した参考書を購入したり、通信講座を始めるのも良いと思います。
ペン習字を独学でマスターするための勉強の進め方
独学のメリットとしてあげられるものは、自分が好きなペースで練習を進めていけることです。
効果的かどうかは別として、本気でやれば購入したテキストを、一気に終わらせるということも可能です。
ただ、本気でペン習字を学びたいのであれば、ただテキストを進めるのではなく、字の構造や書き方を意識すること、そしてペン習字自体を楽しむ気持ちを持っておく方が良いでしょう。
1日20分の練習であっても、闇雲に字を書くのと、綺麗な文字を意識して練習をするのでは、上達具合が大きく変わります。
上達を実感することができれば、高いモチベーションを維持したまま練習を続けていくことができます。
焦らずコツコツ続けることで、理想の字へと近づいていくことができるでしょう。
ペン習字は独学で学ぶこともできます。
通信講座や教室に通うこともいいですが、自分のペースで進めることができる独学も魅力的です。
独学でペン習字を学ぶ場合、まずは文字を書くことから始めましょう。ボールペンでも構いません。
練習は欠かせませんが、添削も重要です。
自分で書いた文字を見直し、改善点を見つけることができます。また、通信講座のようにテキストがあれば、指導者のような先生がいなくても学ぶことができます。
デメリットとしては、自分のミスを指摘してくれる人がいないため、改善点に気づきにくいことです。
しかし、今は2023年。ユーキャンなどの通信講座は、オンラインで受講できます。
費用もリーズナブルで、教室に通うよりもお得です。
また、独学の場合、自分の興味のある分野に特化して学ぶことができるため、実用性が高いと言えます。
通信講座や教室との違いは、自分で進めることができる点です。独学でも指導者がいないわけではなく、書道家の方の本なども参考になります。
自分のペースで学ぶことができる独学で、ペン習字をマスターしましょう。
ペン習字を独学で学ぶメリットとは?
ペン習字を独学で学ぶメリットは大きくは2つあって
- 費用を最小限に抑えることができる
- 自分の好きなタイミングで学習できる
です。
ペン習字を学ぶことができる教室や通信講座はたくさんあります。
ただし、当然、教室代などの費用はかかります。
独学の場合も参考書やテキストなどを購入して学習することにはなりますが、教室や通信講座に比べればその費用は少なく済みます。
また、教室に通う場合は、決まった時間に教室に行かなければならないので、仕事で忙しい人や主婦の方はなかなか通うのも難しいです。
なお、通信講座であれば自分の好きな時間にできるので、教室に通うより自由度は高い学習方法になります。
その点で言えば、独学は気軽で簡単に試せる点においておすすめできる学習方法と言えます。
ペン習字の教室や通信講座を受けたり、書店で参考書やテキストを購入したりするほどでもない、という方はインターネット上にある無料のペン習字サイトで、ペン習字のお手本を見ながら勉強することもできます。
安く、そして自由な時間を使ってペン習字を上達したい!という方はまずはネットの情報を収集して独学で進めるのも良いかもしれません。
ただし、その分効果は望めないのでペン習字をマスターする時間はかかるでしょうし、また、思ったように上達しないこともあるということは認識しておいた方がよいでしょう。
ペン習字を独学で学ぶデメリットとは?
独学のデメリットは常に自分一人で継続して学習する必要があるということです。
とにかく独学はモチベーションの管理が大変です。
一人で勉強を進めていく場合は、具体的な目標を立てないと継続するのはなかなか難しく効果がなかなか出ないものです。
これはペン習字に限る話ではありません。
目標を立てずに「美文字を書けるようになりたい!」というような抽象的な目標だけだと、モチベーションが続きにくくなり、途中で諦めて挫折しがちです。
一方、ペン習字の教室や通信講座の場合は、先生に自身のペン習字に対する改善点を指摘してもらうことができ、不明点は先生へ直接質問することができます。
また、先生に褒められることでモチベーションが上がり、ペン習字の学習を継続しやすくなります。
独学の場合はどうしてもモチベーション管理のデメリットがありますので、通信講座やスクールなどでペン習字を学習するのがおすすめです。
どうしても、独学は初心者が挫折しやすい練習方法といえます。
理由は本気でやらないと上達しませんし、目標をしっかり立てて練習しないと時間ばかりが経ってしまうことになるからです。
独学は教材を購入してお手本を見ながら練習するパターンがほとんどだと思いますが、数ページやっても上達しているのかしていないかわからないことから、練習の意味があるのかわからなくなることが多いです。
特に初心者の場合は、お手本通り練習を繰り返しても上達度合いが実感できず目標を失って購入した教材も途中で投げ出すことも。
ペン習字や筆ペンを本気で上達したいのであれば、私は市販の教材を数ページお手本通りに練習するよりも通信講座をおすすめします。
ペン習字の独学で挫折・失敗する理由とは?
独学がする初心者の方が失敗する理由としてよくあるのが
- 具体的な目標を設定しなかった
- 計画的に学習できなかった
- 本気度・やる気不足
このあたりに尽きると思います。
具体的な目標とは
- 美文字が書けるようになって会社で認められる
- 年賀状を書けるようになる
- 子どもの持ち物に名前を書けるようになる
このような具体的な目標を立てることで、意欲的に学習できるようになります。
計画的な学習とは
このように数字を含めた学習計画と目標を立てることで、だらだらせずに学習を進めることができます。
本気度・やる気不足についてはなかなか難しいところですが、一番簡単なのは投資することです。
安いテキストで独学で始めようとしても、なかなか長続きしません。
あなたもテキストを買ったは良いが、数ページやってそのまま放置されているものってありませんか?
これを通信講座やスクールに入ることで費用はかかりますが、その分損をしたくない気持ちが働くので、しっかりと学習を進められるようになります。
独学でも挫折せずにペン習字を続ける方法
上記の理由でなかなか独学での学習は成功することがありません。
意志が強い方であれば独学での学習を否定するものではありませんが、やっぱり普通はなかなか難しい。
通信講座は独学じゃないじゃん、と言われそうですが、スクールに通うような形態ではないので、限りなく独学に近いスタイルだと思います。
自宅で独学のように学習できるのですが、通信講座であれば学習のカリキュラムが立てられているので、目標に向かって計画的に学習ができます。
ただし、通信講座は費用がかかるのがデメリットになります。
が、この費用がかかるというのがポイントで、コストがかかることで本気度も上がるわけです。
通信講座は独学よりも断然効率よく学習でき、モチベーションも維持しやすいのでおすすめです。
ペン習字を独学で学ぶことは可能ですが、挫折する人も多いようです。
そこで、ここからは独学でペン習字を続けるための方法をご紹介します。
まず、正しい姿勢や筆圧、筆の持ち方、文字の書き方など、基本的なことを学ぶことが大切です。ネット上には、これらを動画で解説しているサイトやブログがたくさんあります。また、ペン習字の参考書やテキストを活用するのも良いでしょう。
練習は欠かせませんが、長時間続けて書いたり、同じ文字を繰り返し書いたりすると、疲れてしまい、挫折してしまうこともあります。練習の際には、適度な時間を設けたり、様々な文字を書いたりすると、飽きずに続けることができます。
また、書いた文字を添削してもらうことも重要です。ペン習字の講座や教室に通えない場合は、通信講座などを利用するのも良いでしょう。書いた文字を先生に添削してもらうことで、自分の弱点を知ることができます。
独学でペン習字を続けることには、メリットもあります。時間や場所にとらわれずに、自分のペースで学ぶことができますし、費用も通常の講座に比べて抑えられます。ただし、デメリットもあります。自分で練習の進め方を決めるため、やる気を保つことが難しい場合もあるかもしれません。
独学でも、正しい基礎知識を身につけ、継続して練習をすることで、ペン習字を上達させることができます。自分に合った学習方法を見つけ、実用的なペン習字をマスターしましょう。
ペン習字の独学のコツとは?
ペン習字は独学でも、ある程度の上達は可能です。
もちろん、上達のスピードやうまさの度合いは限界があります。
もし、あなたが師範や先生など人に教えるぐらいになりたいのであれば、しっかりとした先生について練習することをおすすめします。
でも、そこまでは考えておらずに自分のペースで着実に練習したいという人であれば独学でのペン習字習得も選択肢の一つになるかもしれません。
独学でペン習字を始める前に以下のようなコツを知っておくと、ある程度美文字に見せることができます。
右上がり
字がうまい人の字って実は気持ち右上がりです。この「気持ち右上がり」がうまく見えるコツです。
でも、極端に右上がりにするとバランスが崩れてしまいますので、「気持ち右上がり」を意識すると良い感じになります。
等間隔
間隔を均一にすることも字を上手に見せるコツです。線と線の間もそうですが、字と字の間も等間隔が基本です。それだけで上手に見えます。
中心線
中心を意識して字を書くのが上手に見せるコツでかなり重要なポイントです。
きれいな字だなぁと思える人の字をよく見てもらいたいのですが、きれいに見える字って、文字の中心線が必ずそろっています。「揃える」ことを意識します。
ひらがなより漢字を少し大きく
意外かもしれませんが、ひらがなよりも漢字を少し大きく書くときれいに整って見えます。これはパソコンなどでは難しいことで、人だからこそできるところですね。
きれいな字を見てみると若干ひらがなが小さく書かれていることに気付けると思います。
余白
字が上手に見えるコツは余白の上手な使い方が挙げられます。
往々にして字がきれいな人の字はバランスが良く、適度な余白があるのです。
その余白とは1つの字の中の余白でもあり、複数の字が並んだ際の余白でもあります。余白を制する者は字を制するのでぜひ余白を意識してみてください。
ペン習字の独学に臨書(りんしょ)がおすすめの理由とは?
臨書(りんしょ)を知っていますか?
臨書とは、古典などの本を見本として真似て書くことです。
この臨書が独学では重要なのです。
さらに、臨書は以下の3つに分類できます。
- 形臨
- 意臨
- 背臨
形臨とは、字の形を真似することに重点を置いて書くことです。技術の向上を目的として、字の形と筆の使い方を学びます。
意臨とは、著者の気持ちを汲み取ることを意識します。
背臨とは、手本を見ないで書くことです。
この中でも重要なのが形臨で、とことん形臨をすることで美文字を書く力が体に染みついていきます。
文学、芸術、音楽などなんでもまずは真似から入るものです。
個性を出したりと欲を出すのは、一流の文字をまねして書けるようになってからでも遅くありません。
もちろん、意臨や背臨も大事なのですが、美文字を書けるようになることを目的としている場合は、まず形臨をとことんやるのが一番です。
現代はSNSやWebサイトで多くの書家、書道家、ペン字講師に出会うことができます。
ペン習字を独学で習得しようと思ったら、まずはそういった美文字を書いている人たちの文字をまねして書けるようにしてみてください。
ボールペン字がうまくなるおすすめのテキスト
先ほどはペン習字という観点からおすすめのテキストをご紹介しましたが、ここではボールペン字の練習帳の選び方とおすすめテキストの人気商品をご紹介します。
を押さえておくことをおすすめします。
そして、上記のポイントが抑えられたテキストとしては、
- 美しく正しい字が書ける ペン字練習帳(新星出版社)
- 中塚翠涛の30日できれいな字が書ける ペン字練習帳 特別版(宝島社)
- ユーキャンのもっと!ボールペン字練習帳 第2版(ユーキャン)
- 誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳(アスコム)
- なぞるだけで美文字!ペン字書き込み練習帳(ナツメ社)
どれも1,000円も出せば購入できるテキストになっているので、ボールペン字練習をする際は参考にしてください。
美文字練習に最適な本
先のボールペン字練習帳のおすすめテキストと被るところがありますが、美文字練習に最適な本をご紹介します。
ここでご紹介する本はどれも「美文字」を書くことに対して特化した本です。
美文字を目指しているのであればどれも参考にできるテキストです。
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