ボールペン習字、ペン字、ペン習字など字が上手になるための講座はたくさんあります。
講座では資格が取れるものもあり、各資格には級があって自分がどのくらい上達しているのかも確認することができるようになっています。
そんなペン習字の講座ですが、以前より大人には人気の講座です。
さらに、コロナ禍でおうち時間が増えたため、ペン習字の講座はかなり人気が出ています。
ペン習字は独学で習得することもできなくはありませんが、やっぱり、通信講座などの上達するための学習方法が確立されている方が、途中で挫折をすることもなくなります。
綺麗なつづけ字が書けるようになれば、様々なシーンで活用できるペン習字はぜひとも習得しておきたいスキルの一つです。
今回はそんなペン習字の資格や資格を取得することでできる仕事などについてご紹介します。
ペン習字の資格の種類はどんなものがあるのか?
ペン習字はとても人気です。
綺麗な字で字を書きたいと思っている人はたくさんいるのではないでしょうか。
ペン習字で字が綺麗になったら、次は、資格を取りたいと思いますよね。
では、ペン習字に資格があるのかについて紹介したいと思います。
まず、ペン習字の資格は通信講座やペン字教室が級や段位を認定するものもありますが、教室独自のものなので、認定基準が違うため、公的な資格としては通用しません。
では、資格はないのかというと、ひとつだけあります。
それは、「硬筆書写技能検定」というものです。
これは硬筆の技能と知識を審査する唯一の検定試験で毎年実施されています。
ペン習字の資格は何級がある?難易度について
ペン習字の資格試験は1級、準1級、2級、準2級、3~5級の8つの級に分かれていて級により難易度が違います。
試験では、教育漢字、ひらがな、カタカナの文字の縦書き、横書きが出題されます。
さらに、筆順や書道史など倫理試験も行われています。
3級までは比較的難易度は低く簡単に取れますが、準2級以上の級は難易度も上がりかなり手ごわく、1級の合格率はなんと11%しかありません。
つまり、1級を取るのは難易度が高くきわめて難しいと言えるでしょう。
かなりがんばって勉強した人だけが合格することができます。
ですが、ペン習字検定の受験資格要件の縛りはないので、個人でも出願でき、どの級からでも受験ができるので、チャレンジすることは誰でもできます。
ペン習字は手ごろな資格といえるので、難易度が高い級にも是非チャレンジしてみてください。
ペン習字の資格は持っていて有利になることはあるの?
実は硬筆書写技能検定は一部の高校、専修学校や大学においては入学試験で優遇される制度が設けられています。
当日の試験の点数に一定の加算が行われるか、合否判定で優遇されます。
ですので、中学生や高校生の間に取っておいて損はありません。
また、1級に合格すると「指導者証」が発行されるので、キャリアアップを目指す人は独立開業が実現できるので、積極的に取ってほしいですね。
合格するには、対策が必要なので、前もって勉強をしたり、問題を解いたりする必要があります。
特に3級以上は実技と論理それぞれ合格点が設定されているので、ペン習字資格としては手ごわいです。
ペン習字の資格は履歴書に書けるのか?
ペン習字の資格は履歴書に書くことができます。
ただし、書けるのは硬筆・毛筆の書写技能検定です。
硬筆・毛筆の書写技能検定は文部科学省後援の検定試験ですので、公的性があり資格として履歴書に書くことができます。
就職活動や転職活動にあなたの書く字の美しさをアピールすることができます。
なお、特定の大学、短大、高校、各種・専修学校では、硬筆・毛筆の書写技能検定の資格を持っていると、入試の際の合否判定で優遇、または一定の点数が加算されることがあります。
ペン習字の資格講座の受講が独学よりも良い理由とは?
これからペン習字資格を取って副業にしたいと思っている人もいるかと思います。
ですが、意外と多くの人がペン習字資格くらいなら独学でやってなるべくお金をかけないようにしたがります。
真剣にペン習字の資格を取りにいきたいと思うならしっかりペン習字の講座を受講することをおすすめします。
なぜなら、ペン習字であっても独学でやってしまうと自分で教材を購入して勉強する割には間違った学習をしてしまうことが多いからです。
そのようなことになるよりはペン習字の講座をしっかり受講した方が良いわけです。
ペン習字の講座を受講することで、改善すべき点も指摘してもらえて資格取得が早まります。
ペン習字講座の受講は書写資格の試験会場で役立つ?
履歴書の資格欄に書けるのが書写の資格のメリットです。
字を書くのが下手な人は独学で書写の資格を取ろうとするよりも、ペン習字講座を受講することをおすすめします。
その理由は、書写の資格をほしいと思う人向けのペン習字講座で、プロからきちんとした指導を受ければ、書くことに自信が付くので試験会場で受験した時に緊張しなくて済むからです。
どうすれば書写の資格を取れるかを分かっているプロからノウハウを教えてもらうためには、ペン習字講座を受けるのが一番です。
一回で合格できないと、もう一度試験会場に行って受験しなくてはいけなくなるから面倒です。
試験会場で何度も受験するのが嫌なら、美しい文字をいつでも正確に書けるようになるための練習をペン習字講座ですることをおすすめします。
ペン習字・硬筆書写技能資格検定を受験するなら通信講座?
ペン習字・硬筆書写技能資格検定を受験しようとお考えの方でしたら、通信講座を受講して取得するのが手っ取り早いと言えます。
ペン習字・硬筆書写技能に関する通信講座をネットで検索して、良さそうなものが見つかれば申し込むのがベストです。
ペン習字ではどの級を受験するかをまずは考えて、ご自身に最適なものを選んでください。
資格検定は数多く存在しますが、硬筆書写技能も非常に人気が高まっています。
ですので、資格検定に関心のある方であれば、一度受験してみてはいかがでしょうか。
今後に何か役立つかもしれませんし、独立して起業できる可能性もあります。
そのために、まずは通信講座を受講して合格できるように対策するのがおすすめできます。
ユーキャンで取得できるペン字の資格とは?
ただし、この講座で取得できるペン字の資格はありません。
ペン字の資格取得を目指しているのであれば、硬筆・毛筆の書写技能検定を受験するようにしましょう。
ペン字の資格「硬筆書写技能検定」の取得に対応している通信講座は「がくぶん」にあります。
ボールペン字の資格でおすすめなものは?
一般的によく使われるボールペンですが、ボールペン字の資格というものはありません。
ペン字に関する資格を取得したいのであれば、硬筆書写技能検定になります。
通信講座の「資格のキャリカレ」や「ユーキャン」などのボールペン字講座は資格取得には対応していないので注意が必要です。
ペン字の資格である「硬筆書写技能検定」の取得に対応している通信講座は「がくぶん」にありますので、通信講座で硬筆書写技能検定を目指すのであればがくぶんの通信講座を申し込むようにしてください。
ペン習字の資格でできる仕事とは?
ペン習字の資格はそれだけで転職などで直接有利とはなりませんが、ペン習字の資格を取得することで仕事につながる場合もあります。
ペン習字の資格でつながる仕事は以下のものがあげられます。
それぞれについて解説していきます。
ペン字教室、書道塾を開く
ペン字教室、書道塾にペン習字資格は何級以上必要かというと、ペン字教室、書道塾の講師、師範には特に資格要件があるものではありません。
でも、資格の保有有無は生徒、あるいはその親への影響力が大きいので、高い級や段があったほうが信頼性も出てきます。
また、その方が集客効果も高まることは間違いありません。
そのため、
あたりの資格は最低でも持っていた方が良いと思います。
ただし、あくまでも目安ですので、この資格がなくても開業自体は可能です。
ちなみに1級を取得すると指導者証を発行してもらうことができます。
この指導者証があると優秀な指導者として認定されていることが分かるので、開業するのであれば1級をとることをおすすめします。
墨書家
墨書家とは店の看板や壁面のデザインとなる字を書く仕事のことです。
あまり普段意識してないと思いますが、街中を歩くだけでも手書きの看板を見つけることができると思います。
それが墨書家が書いたものです。
デザイナーから依頼を受けて要望に合う字を書いたり、自身でデザインのスキルも身に付けて、直接店の依頼を受けるなどします。
なお、墨書家はいわゆるペン字ではなく書道のような毛筆の技術が必要とされますので、硬筆よりも毛筆のほうがニーズがあります。
墨書家を目指して検定を受けるのであれば、毛筆書写技能検定がおすすめです。
筆耕
筆耕とはハガキの宛名や賞状の名前などを代行して書く仕事のことです。
筆耕を本業としている人は昔に比べて少なくなりましたが、現在も副業でやっている人はいます。
筆耕の仕事をする上では、
- ペン習字
- 賞状書士
というような資格が必要とされます。
筆耕はきれいで分かりやすく読める字を書けないと務まりません。
よって、このような資格を持っているほうが仕事はしやすいです。
印刷会社では、賞状や卒業証書などの毛筆の文字を必要とする場合や、宛名書きが必要な仕事で筆耕のニーズがあります。
そのような印刷会社に入るのも手ですが、筆耕専門に取り扱っている会社もあり、筆耕者を募集しているのでそこに登録するのも一つの方法です。
本を書いて出版
ペン習字の資格で書道や習字の本を書いて出版することもできます。
出版なんて簡単にできるものではない、と思われるかもしれませんが、今はアマゾンで誰でも出版できる時代です。
もちろんブログで紹介しても良いですし、アマゾンである程度売れて知名度が上がれば出版社から声がかかることがあります。
在宅でもできる字を書く仕事とは?
字を書く仕事は基本的に在宅でもできる仕事です。
ご紹介した「ペン字教室、書道塾」「墨書家」「筆耕」「本を出版する」も基本的には在宅でできる仕事になります。
中でも「筆耕」は在宅ワークの代名詞と言えるかもしれません。
筆耕は、基本的に招待状・賞状・看板など形式に沿って、文字を毛筆で書くことが多いですが、ショップや企業メーカーなどが代筆を依頼している場合もあります。
そのような仕事を探してみるのが良いでしょう。ちなみに在宅で字を書く仕事はアルバイト(パート)や委託業務契約が主なので、正社員としてではなく副業として考えるべきです。
ペン字とペン習字の資格の違いとは?
ペン字とペン習字の違いってなに?と思うかもしれませんが、明確な違いはなくほぼ同等の意味として扱われています。
そのため、「ペン字の資格」と「ペン習字の資格」と言われても、通常は同じ資格と考えて差し支えないと思います。
国内唯一のペン字検定である、一般財団法人 日本書写技能検定協会の硬筆書写検定資格で使用できるペンとしては、
などのペンが使えます。
ペン習字というと毛筆を思い浮かべる人もいると思いますが、上記の通りボールペンから鉛筆までさまざまなペンを使って美文字がかけるようになるということですね。
筆ペンにも資格はある?
筆ペンとは、ブラシのようにペン先が広がっているペンで、線を太くしたり、細くしたり、筆圧で線の太さを変えたりすることができます。また、筆ペンには、水性インクを使用するタイプと、油性インクを使用するタイプがあり、色や硬さも様々です。
筆ペンは、書道やイラストなどのアート作品制作に使われることが多く、カジュアルな手紙やノートにも使われます。独特のインクのにじみや、ペン先の太さの変化が、独特の味わいを生み出し、手書きの作品の温かみや味わいを表現することができます。
そのような筆ペンですが、残念ながら筆ペンに特化した資格はありません。
筆ペンでは手軽にアート作品制作ができるため、初心者から上級者まで幅広い層に人気があり、筆ペンを使った作品制作には、技術や知識が必要ですが、練習と経験を積むことで、独自のスタイルを生み出すことだってできます。
筆ペンの技術を磨きたいのであれば、筆ペンに関する様々な技術や知識を身につけることが大切です。そのため、筆ペンの使い方や筆圧、ペン先の種類やインクの選び方などについて学ぶことで、筆ペンを使った作品制作の技術を向上させることができます。
また、筆ペンを用いた作品を制作する際には、作品の目的に応じて様々な技術や表現方法が必要になるため、経験や実績が重要となります。したがって、筆ペンの技術を磨くためには、継続的な練習と作品制作を通じた実践的な経験が不可欠ですが、芸術作品を作りたい場合などは特に資格にこだわる必要もないでしょう。
ペン習字の資格を取るのはおすすめ!についてまとめ
このように、ペン習字の資格について紹介しました。
きちんと認定されているのはひとつしかないので、もし、資格が欲しいなら、日本書写技能検定協会の硬筆書写検定資格を取るようにしてください
もちろん、字がうまくなりたい、美文字が書けるようになりたい!という人はペン習字講座を勉強するだけでもいいですし、資格があってもどちらでも良いと思います。
自分がどこまでやりたいか考えてからチャンレンジしてください。
どちらにしても字が上手なことはとても良いことですし、優遇されることもあります。
字は汚いよりかは綺麗な方が絶対に良いので、字を綺麗にしたいと思っている人は是非、ペン習字を習ってみてくださいね。
そして、できれば資格を取ってください。